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Column Last up date:2005.10.07 |
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朝、銀行が開くのを待ちながらチャイを飲んでいたら、物乞いであろうばあちゃんと赤ちゃん、ちびの3人が横に座った。サモサ(カレー味のイモを包んで揚げたモノ)を幾つか食べているのを見て気付いた。赤ちゃんに目がないのだ。いや、正確には両目ともに塞がっていて、瞼の様な薄い皮が目全体を覆っていた。奇形児というやつだな。大昔、ヒンドゥー教の世界では、身体障害者は、神に罰を与えられ、悪に取り憑かれているとされ、人々から迫害を受けた。家族は自分の家系から「悪に憑かれた子」を出すのを恐れ、生まれたばかりの赤んぼを、人知れず殺してしまう事も多かったという。村全体で、殺されるケースもある。その子が村に災いをもたらすと考えられていたからだ。
今はそんな事はないのだろうが、それは良い意味で、カースト制の廃止の影響であり、悪い意味で、生活の単位が、村や家族ではなく完全に個人単位になってきているとも考えられる。つまり、誰かが障害を持っていても、村にも家族にも災いなんてこない。ただその子が不便するだけ、という考えなのではないか。他人の目を気にせず障害を持った家族を存分に愛することの出来るばあちゃんは幸せだとも思うが、インドはそんな彼ら家族に目もくれないのだ。他人に寛容になっているのではなく、人と人との関係が希薄になってきているのではないか。今だに、皆が皆おせっかいで人懐っこくて、うっとおしい。そんな愛すべきアホ達の大きな固まりであるインド。どんどん頭の中の「近代化」が進むインドを見たようで、少し将来が心配です。
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