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Column Last up date:2005.10.07

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筆談しよう。そうしよう。 2005年7月3日
ツアー会社との契約を終えた俺とダニーは予定通りデプン寺を見学しに行った。明日から一緒にEBCを目指す二人のカナディアン、クリス&スティーブも一緒について来た。当然タダで拝観するつもりの俺は、どうやったら簡単に中に入れるのかを他のパッカーから聞いていたのだが、どうもこいつら皆4人してタダで入るつもりらしい。仲良くなる為には良いが、俺としてはちと困る。白人3人も連れてウロついてたら目を付けられるに決まってるからだ。





案の定、昼過ぎのデプン寺はツーリストは少なかった。一応予定通り、チケット売り場のある正門を無視し、寺の敷地の右わき腹を目指す。しかし、それに勘付いた係員二人に阻止される。やはり白人数人では無理があったか、、。分かりました、チケット買いますよ。みたいな顔をして正門に向かい、係員はおろか仲間3人も振り切る。正門にたどり着くすこし手前に、出口用の階段を見つけた俺は、係員が駐在していないのを確認し、幸運のマニ車を回しながら侵入。すぐに寺の敷地中ほどまで上がり、後はのんびり散策を開始した。





寺とはいえ、山の中腹の一部を敷地としており、かなり広い。寺も5つ、6つある。観光客も少なく、のんびり順番に見学し、一番山の上の方にある寺に行ってみた。本堂は再建されているものの、中国軍によって破壊された寺の壁が剥き出しになったその寺に入ると、若い坊主が庭にいた。ニッコリ笑って「タシデレ!(こんちわ)。」すると坊主は上に上がらないか、と誘う。連れられるままに階段や梯子をいくつも登り、ついに屋上へ出た。ここがデプン寺敷地内の一番高い場所であるらしく、なかなかの景色。一応写真を撮って、戻ろうかと思っていたら、「プゥチャ?(お茶でも?)」なんて言われた。坊主の部屋なんて面白そうじゃないか。お邪魔することにしてみた。





シンプルな部屋には小坊主を含め4人がいた。ベッド一つに机一つ。おそらく誰かの部屋に皆溜まっているんだろう。大きな窓からはさっき俺が見たようななかなかの景色。しばらくは興味本位で俺を見物しながら、お茶を一緒にすすっていた彼らのうち、年上と思われる坊主が紙とペンを出した。お、筆談だな。チベタンに中国語や漢字で話しかけるのはあまり好きではないのだが、なんせ漢字は俺にとっても便利。それに、チベットが中国に侵攻されてからもう随分経つ彼らは、中国語と漢字で学校の授業を受けて育った世代ばかり。俺が気を使う必要など無用のようだ。





まずは名前をお互いに書いてみる。「杉本圭吾(ツァンパン・グェイヴー)?」そう、俺は久々にシャンパンキングになったのだ。4人の名前を日本語の漢字の読みで発音してやると大笑いの大喜び。年齢は31歳の坊主が最年長で、俺を招待した格桑多吉(ギーツァン・トゥチェ)は22歳。一番下の小坊主はまだ10歳。年上の二人はこの寺に来て10年。下の二人は5年になるという。さて、と部屋の主らしき28歳の元旦嘉措(ユエンタン・ツァツォ)が質問をする。







さすがに彼らは漢字で生活しているだけあって、俺の漢字はほぼ完璧に坊主達に伝わった。俺側に分からない字があると、分かり易い言い回しや簡単な漢字を使って、いろいろ工夫してくれる。以下はその一部だが、日本語に無い漢字は日本の近そうな意味や形の漢字に置き換え、しかも訳は俺のフィーリングによるものであるので、いい加減である事を前提として見ていただきたい。よく分からん文字は無視した。





「弥是学生?」ときたので「終了大学。」と返す。



坊主「西蔵的景点都参観?(チベットのどこか良い景色のとこ観光したか?)」



そこで俺「我去納木錯湖」(ナムツォ湖に行った。) そうかそうか、と坊主達。



坊主「来中国日付間○了馬?」(いつ中国に来た?)」



俺「我来西蔵六月二十五日。我去西蔵七月十四日。」(6/25に西蔵に来た。7/14に出る。)



坊主「弥○○那里有出家人馬?」 はい?なんですかこの○○は?



さらに坊主「日本有和尚?」(日本に坊主はいるか?)



なるほど、俺「日本多数有和尚、尼僧、寺」 皆関心を示す



そこでさらに俺「日本寺、簡素色。西蔵寺、極彩色。」 ホッホーと皆感心。



「直接回日本馬?要去日本?」(帰らないのか?)と来たので、「不用。我現在旅行九ヶ月間。」(その必要はないよ。もう9ヶ月旅してる。)さらに俺「我要去西国。欧州。」(スペインに行きたいンだ。ヨーロッパの。)皆羨ましそうにガヤガヤ。



「今天根我○説活○心馬?」これにはしばらく理解に時間がかかったが、どうも(今日は楽しかったか?)的な意味らしい。ニッコリ笑って「我持幸福時間一緒。」(一緒に楽しめたよ。)と返した。4人も満足そうに頷いて、約一時間に及ぶ筆談はめでたく成功で幕を下ろした。





最後に俺「我可能撮写真一緒?」(写真一緒に撮らないか?)

皆で仲良く記念撮影し、画像見ながらやいのやいのと笑い、最後はお互いにチベット語「トゥジェチェ!!」(ありがとう。)で別れた。いやー、面白かった。



デプン寺で 坊主と談笑 筆談しよー。
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