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Home > 旅の日記(Diary
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Column Last up date:2005.10.07 |
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朝起きて、ベランダでぼーっとしてたら宿のチビスケが来た。俺の部屋は建物の一階で、しかも裏側の一番安いトコだけど、べランダもちゃんとあって、ここにいると、宿の皆と口をきくし、仲良くもなる。チビスケもちょこちょこ遊びに来ては、俺のジャンベをバンバン叩いたりする。昨日はいきなりやって来て、一輪の花を俺に手渡すと、遊びもしないで、嬉しそうに「Bye!」なんて言って、家の方に走ってった。チビスケは俺の為に花を摘んでくれたのだ。そしてソレを俺に手渡して、俺が「Thank you!」なんて言うのが、たまらなく嬉しいのだ。ジャンベや珍しい電化製品で遊ぶのなんかよりも、もっと簡単にハッピーになる方法を、コイツは知っている。
今朝はボールペンとメモ紙をあげた。インドでは子供がよく、「スクールペン?」なんて言ってくるけど、あげた事なかった。このチビスケも、俺がバルカラに来た当初、「ペン?」なんて言ってたけど、あげなかった。彼の声は少し控えめで、恥ずかしそうだったから。きっと両親から、「お客さんに物乞いなんてしてはいけません。」と言われているンだな、と容易に想像出来たから。けど、もうコイツは俺にとって、ここバルカラでの友達。「ジャパニー、ペン!ペン!」って寄ってくる、他の子供達とは違う。いや、前はそうだったかも知れないが、コイツと毎日挨拶するうちに、コイツと遊んでるうちに、チビスケは俺にとって、他の子とは違う、「特別」になった。だからその友達に、「持ってけよ。」って素直にあげた。実際、ペンはいっぱい持ってたし。
友人から貰ったとなれば、物乞いして恵んでもらったのとは訳が違う。なんたって、友情を築いた証だ。それをチビスケも分るらしく、すっとんでって、母ちゃんに見せて、嬉しそうに説明してた。しばらくして戻ってきたと思ったら、メモ紙にアルファベットがAからZまで書いてあった。「スゴイな。頭良いな、お前は!」なんて誉めてやったら気を良くして、目の前でもう一度書いて見せてくれた。
その後も二人で、花や蝶々や、象なんかを描いて遊んだ。チビスケの蝶々や象がへんちくりんなんで、笑ってたけど、俺が描いてみたら、見本どころか結構イイ勝負してんだ、チビスケのと!いやー、ハラハラしたね 俺は。
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