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Column Last up date:2005.10.07

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カルカッタ スタート 2005年2月14日
ウイルス性の下痢や腹痛が流行っているらしく、すでに知り合いが3人も倒れた。おそらくは露店の生水や火の通っていない食べ物から来ていると思われる。俺も毎日利用しているので、気を付けなくてわ。これから暑くなってくるので、衛生状態に少し神経を使った方が良さそうだ。俺はアトピー性皮膚炎を持っているので、汗をマメに拭かないとすぐ体中が痒くなり、掻き過ぎで患部がただれる。アトピー性皮膚炎の患者の特徴は、皮膚のPh値が一般よりも低く、弱酸性、なのである。肌を保護する油分が足りず、汗や汚れにすぐ反応を示す。ベビーパウダーの使用や、タオルをもう一・二枚増やすなどして早めに手を打っておきたい。







朝から宿を出て、すぐ近くにいい宿を見つけた。マザーハウスに通っている人間も多く、俺にも都合が良い。ホントは前回同様パラゴンに泊まるつもりでいたが、日本人が多すぎる。なんか今は大勢でワイワイする気分でないので、白人中心の宿にしてみた。昨日の宿は値段が高く毎日払うのはしんどい。ホットシャワーも出ない。しかも、宿泊数を聞かれた際、「とりあえず一泊で出る。気に入ったら長く居るよ。」と答えたら、しばらくして、わざわざ部屋に来て「明日お前らの部屋に次の客を入れる。チェックアウトは12時だ。遅れるな。」と言いに来た。安宿において、チェックアウトをスタッフが促すような行為は今までに一度もなく、その後も顔を合わせる度に、「チェックアウト、12時。」朝には、まだ10時であるのに「もう次の客が来て待っている。」とわざわざ言う。しかしこのレベルのGHに予約を入れて泊まるバッグパッカーなんぞいないので、実際には誰も待っていない事は明白。全てオヤジの、宿を変える俺に対する精一杯の負け惜しみと意地悪なのである。俺は「ハイハイ、12時には出るよ。」とだけ言い、早めにチェックアウトしてあげた。





カーリー寺院では毎日ヤギを殺す儀式が行われている。女神カーリーは血を欲し、信者はヤギを購入し、さらにバクシーシ(お布施)を払ってヤギの首を切って貰い、女神に喜んでもらう。その後はそのヤギを捌いてもらって、家に持ち帰り、食べるのだ。それは旅行者にとって観光名所にもなっており、見学出来る。それを見に地下鉄に乗ってカーリー寺院に行ってみた。地下鉄はかなり近代的で、英語の表示やアナウンスもあり、ホームにはテレビも設置されている。何も考えずにシャッターを押した。次の瞬間、警備員数人の怒鳴り声がしたので、喧嘩かと振り返ると、俺になにやら言っている。そうだ!インドでは公共の場での写真撮影はご法度であり、ちゃんと目立つ所に英語で撮影禁止と書いてある。インドは核保有国であり、カシミール地方等、パキスタンとの国交もすこぶる悪い。よって鉄道での撮影は、「軍事的な輸送ルート・輸送能力等の情報の他国への流出」に直結する為禁止されているのだ。



これはヤバイと直感したので(6人の警備員と駅員に囲まれたら誰でもそう感じると思うけど。)、とにかく平謝りで通した。撮影禁止に気付かなかった事を謝り、デジカメでの撮影だった為、何を撮ったのかを見せ、それがスパイ等の目的ではない事を告げ、目の前で消去する事によってなんとかその場を乗り切った。最悪カメラを取り上げられたり、多額の罰金を請求されるのを恐れたが、なんともかなった。軍事国では、カメラの扱いには充分注意が必要だ。







結局、カーリー寺院に着いた時にはヤギの儀式は終了していた。まー良いか。プチハプニングに彩られてカルカッタ生活がスタートした。明日からマザーハウスを手伝いに行くつもりだ。
バックナンバー
ビパッサナ終了。カルカッタへ (2005.2.13)
進む近代化 (2005.1.27)
ブッダガヤ (2005.1.25)
Varanasi滞在記 vol.8 「旅立ち」 (2005.1.19)
Varanasi滞在記 vol.7 「老いも若きも」 (2005.1.14)
Varanasi滞在記 vol.6 「日本じゃ見えない」 (2005.1.11)
Varanasi滞在記 vol.5 「いつもどおり」 (2005.1.8)
Varanasi滞在記 vol.3 「Din−Na Din−Na」 (2004.12.29)
Varanasi滞在記 vol.3 「クリスマスイヴ」 (2004.12.24)
Varanasi滞在記 vol.2 「やさしい涙」 (2004.12.22)
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