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EBCへ行こうPart.3−世界最高峰を拝め!− 2005年7月6日
3日目。



タイマーは朝6時半になったが、めちゃめちゃ曇っていたので2度寝。こりゃ、明日も延泊か?10時過ぎてやっとベースキャンプへ上る事に。ここからベースキャンプまでは馬車1時間くらい、もしくは徒歩で2時間。俺はかなりの量の食い物と水を持っていたので、馬車で行くことに。高度順応が済んだとはいえ、こんな荷物持って歩いたら頭痛くなるに決まっている。



馬車は2人用で60元。しかし、値切れると聞いた。スティーブ&クリスは最後は歩いてベースキャンプに行きたいらしく徒歩。俺と同じく高山病に弱いダニーと2人で、「30元までディスカウントしてから乗ろう。」と話していたのだが、実際はかなり金ズレしたおっさん達で、「60元は固定料金だ。正規のチケットもある。」と譲らない。それなら、と俺一人歩き出してみたが、いっこうに引き止める気配ナシ。うーん、追いかけて来て「40元でどうだ?」とか言われる予定だったのに。全然来ねぇじゃねーか!誰の情報だよ。ムカついてそのまま歩いて上ることにした。すぐに後から来たクリスとスティーブに追いつかれる。ダニーは一人で60元払って乗るらしい。シェアすれば30元で済んだのに、なんだか少し悪い気がした。しかし俺は15元以内でないと乗らないと決めていたのだ。重たい荷物を二人は少しづつ手分けして持ってくれて助けてくれた。



いろいろ話をしながら上るのも悪くないもんだ。と、思っていたが、20分も歩くとやはり少しアタマが痛くなってきた。二人とも俺のゆっくりペースに合わせてくれた。30分ほどすると前から二人乗りしたチベタンがバイク2台してやってきた。俺達を見つけ、バイクを止め、「ベースキャンプに泊まるならウチのテントに泊まれ。」と言う。値段を交渉してみたところ、やはり相場の1人5元で話がまとまった。そこでスティーブが素晴らしい提案。「ケイゴをバイクで上まで乗っけてってくれないか。そしたら今いる俺達3人皆アンタのテントに泊まってやる。」そうか、そういう手があったか。こうして俺はスティ−ブとクリスから再び重い荷物を受け取り、バイクの後部座席にまたがってベースキャンプまで辿り着いた。





テントの中はやはりストーブがあり暖かい。まず2人が、そして遅れてダニーが無事チェックインを済ませる。外に出て、曇り空を眺めながらエベレストがあるであろう方向を見つめる。本当に見れないのか?チベタンのオッチャン達とランチした時には、「これだけで充分このツアーの価値はある。エベレストが見れなくても納得しよう。」とか思ってたが、やはり見たい。こんな機会そうそうないんだから。夕方にはやはり?正ちゃん&明日香登場。俺の計算では、途中滞在も考えると明日到着だと思っていたが、予定を早めたらしい。





再会も束の間、それぞれのテントで休んでいると、我等がテントの若いヤツが、「チョモランマ。チョモランマ。」と言う。「チョモランマが見えるってか?んなわけねーだろ。」と言って相手にしなかった。俺とクリス、スティーブはラミーが白熱していたので、一応ダニーをテントの外へ送り出す。するとダニーがすぐ戻ってきて、「少しだけど、雲の切れ間からピーク(山頂)が見えるぞ!」って言うからもう大変。皆カメラをひっ掴まえて外へ飛び出した。







おー、見える!ピークだ!世界最高峰エベレストの山頂だ!!大ハシャギで写真を撮る。正ちゃん達は見てんのか?テントの方へ言ってみると皆外に出てきていた。正ちゃんと明日香はネパール側のベースキャンプにトレッキングした時とカトマンズからランクルでラサに来る途中と、すでに2方向から見ている。このチベット側でも見られて言うことナシ。サガルマータ(ネパール名)もエベレスト(英語名)もチョモランマ(チベット、中国名)も見たのだ。俺と同じく初めてエベレストのピーク拝むウォーレンと抱き合い、改めての再会と、皆一緒にチョモランマを見られた喜びに浸った。少しだけ雲から出たピークに夕陽が差す光景は、一日の終わりを告げるにはこれ以上ナイ充実感と達成感を与えてくれた。全ての道のりを乗り物で上がって来たとしても。





日が沈み、夜が濃くなるのとは対照的に、雲はどこかへ姿を消し、その姿を刻々と現すチョモランマ。真夜中には見渡す限り雲の一欠片も見られない満点の星空。暗闇の向こう、星の光にうっすらと浮かび上がるエベレストの全貌に、明日の朝に訪れるであろうこの旅最高の日の出を期待せずにはいられない。

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