マサさんは俺ら2人をローマの街歩きに連れてってくれるし、サオリさんは体調が優れないにも関わらず毎日食事の用意をしてくれた。アイコさんは貴重な日本食材をガンガン食わせてくれる。本人は「時間も遅いし、一口だけ。」とか言いながら、ラーメンをズルズル食っていた。ソレハ美容ニヨクナイデスヨ。いや、けど本当ゴチソウ様です。ローマッ子が列をなすピッツェリアに連れてってもらい、ナポリに行くと言えば電車の時間から観光、旨い店、「自称語学フェチ」Masaの簡単イタリア語講座まで完全レクチャー。俺らはカタコトイタリア語でバカウマの「Pizza Margherita con Mozzarella di Bufala(水牛のモッツァレラのナポリ風マルゲリータ)」を食らった。俺は食器の一つも洗わず、ただただ旨いメシをくらい、自分では何も調べず聞いてばかり。バッグパッカー的に見ると「いや、何から何までなんだか悪いですよ。」となるが、ここはひとつ、「遠慮するのはもてなす側にも失礼。思い切り楽しませてもらって、次の機会に必ず返そう。」とまー都合の良いように考え、やたらと気楽なぐうたら生活をさせてもらった。